イヌワシ保護活動 9月レポート

奥能登豪雨災害、また、先に東北をはじめとする日本各地を襲った豪雨災害により、被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます。

今夏は北陸でも天候が不順で、朝は青空が出ていても、イヌワシの生息する山岳地帯はあっという間に霧の中に沈む日が続き、当会の繁殖調査もなかなかうまく進みませんでした。例年なら全ての繁殖確認が終了している時期ですが、調査班は、イベント準備も並行しつつ、まだ調査に追われています。もう少しで全ペアの確認が終了しそうですとの調査班からの報告を、代わりにお伝えします。

このたび、イベントを開催するにあたり、能登からご参加の方につきましては、参加費を無料にいたします。このイベントが、被災地に暮らす方たちの、よい息抜きになることを願い、企画いたしました。受付で、被害を受けた能登地方からいらしたことが分かるものを提示ください(何でも結構です)。

災害に遭われた方々の苦しみに比べれば、ぜいたくな悩みとは承知していますが、地球温暖化に伴う災害の激甚化は、調査を進める者にとっては悩ましいものです。今度の観察会では、そんな調査の苦労話も、参加者の皆様と語り合えたらと考えています。

観察会の方はもう定員に近いご予約を頂いています。参加希望の方はお早めにお申し込みください。